大学生が家庭教師バイトを始めるために必要な学歴と時給の相場

必要となる学歴は契約方法によって様々ではありますが、一般的には「日東駒専」以上の学歴があれば全く問題ありません。

東大や京大、早慶のような難関大学を目指す大学受験生は、一般的に家庭教師を利用しません。大学受験をされた方は、当時の経験を思い出してみてください。難関大学を目指す受験生で家庭教師を利用していた人は多くなかったはずです。

家庭教師は、学校の勉強を見てほしい、期末試験のサポートをしてほしい、宿題を助けてあげてほしい、といった用途に利用されるケースがほとんどです。

「学校の勉強をサポートする」ことが目的なので、「日東駒専」以上の学歴があれば十分に成果を出すことができます。

私はある家庭教師派遣会社で働いていた経験がありますが、学歴フィルターは存在しませんでした。「日東駒専」以上の学生を紹介していた案件は、全体の7割程度だったと記憶しています。（3割は「日東駒専」より偏差値が低い大学の生徒を紹介していました）

時給は、「契約体系」と「教える生徒の学年」によって異なりますが、大体1,500円 ～ 5,000円です。

まれに5,000円を超える高時給で契約している人も見ますが、そんな案件にはなかなか出会えません。異常値と見ていいでしょう。

以下では、「契約体系別」と「教える生徒の学年別」に時給を見てみます。

(1) 契約体系別

誰とどのように契約するかによって、時給は大きく異なります。
家庭教師を始める方法は、大別すると以下3種類があります。

① 知り合いの家庭と個人的に契約を結ぶ「個人契約タイプ」
② 家庭教師派遣会社に登録し、家庭教師先を紹介してもらう「企業紹介タイプ」
③ 大学に家庭教師先を紹介してもらう「大学紹介タイプ」

理想は、「個人契約タイプ」と「大学紹介タイプ」です。「企業紹介タイプ」は、定期的に報告書を派遣元会社に送らなければならなかったり、給料の受領には印鑑をもらう必要があったり、指導方法の指導が派遣元会社より入ったりと、と面倒な手続きや管理が必要になることが多いです。一方で「個人契約タイプ」と「大学紹介タイプ」は、あくまで個人と家庭間で自由に指導を行うことができる上に、時給も高めです（後述）。

しかし、「個人契約タイプ」は契約先の家庭を見つけることが非常に難しく、「大学紹介タイプ」は紹介を行っていない大学も多く、紹介を行っていたとしても倍率が高く契約にいたらないことが多いのが現状です。

よって、現在最もメジャーな方法は「企業紹介タイプ」です。
「企業紹介タイプ」の場合は、企業に自分の情報や希望勤務地を登録しておくだけで、企業側からオファーがかかります。大学生側は、オファーがかかるのを待つだけです。

会社にもよりますが、私の経験では1～2週間でオファーをもらえました。なかなかオファーがもらえない場合でも、直接電話をかけてオファーがほしい旨を伝えると紹介してくれることも多いです。

さて、話を戻しますが、契約体系別の時給は大体以下の範囲になると思います。


① 個人契約タイプ … 2,500 ～ 5,000円
② 企業契約タイプ … 1,500 ～ 3,000円
③ 大学紹介タイプ … 2,000 ～ 3,000円


最も時給が高いのは、個人契約タイプです。その分、契約先を見つけるのが難しいわけですが…。

次点が大学紹介タイプです。時給は決して高すぎるわけではありませんが、平均よりやや高めの位置で安定しています。先述の通り、大学紹介タイプは競争率が高いので、ぜひ積極的に狙ってみてください。

最も低いのは、企業契約タイプです。時給が他に比べて低い代わりに、案件はとても見つけやすいのが特徴です。最も多いのは、時給1,000円～1,800円の案件ですが、時給2,000円以上の案件を探すのも決して難しいことではありません。アルバイト検索サイトなどで検索する場合は、最寄駅だけでなく少し範囲を広げて検索してみてくださいね！

※東大生、早慶生などトップレベルの学生のみを扱う派遣会社では時給が3,000 ～ 5,000円になることもあります。

※個人契約を専門に扱うマッチングサービスも数多く存在しますが、こういったマッチングサービス経由の契約の場合、時給は企業紹介タイプと同等のケースが多いです。また、利用者よりも家庭教師の方が多い傾向があり、なかなか契約につながりづらいです。

(2) 教える生徒の学年別

教える生徒の学年別では、大体以下の範囲となるかと思います。


① 小/中学生　…　1,500円 ～ 4,000円
② 高校生　…　2,000円 ～ 5,000円


特に「中学受験」「大学受験」では、家庭によってボーナスが出ることもあります。

私が「中学受験」の生徒をみていたときは、志望校合格の成果に対して5万円と10万円のボーナスをもらったことがあります。ただし、「企業紹介タイプ」の場合は規約違反となることもあるので、あらかじめよく確認しておきましょう。

以上、大学生が家庭教師バイトを始めるために必要な学歴と時給の相場をご紹介いたしました。

前述の通り、家庭教師バイトは一般的なアルバイトに比べて時給が高く、また上司や先輩がいないため自由に（楽に）指導を行えます。

ただ、時給が高い分、指導は一回あたり2時間～3時間程度なので、距離の近い案件を一日に2,3件かけもちできると効率がいいですね！